釈迦如来坐像について

釈迦如来とは仏教の開祖であるお釈迦様の呼び名のひとつです。釈迦牟尼仏ともいいお釈迦様を仏として敬う呼び名です。

如来とは「悟りを開いた者」のことを表します。

上座部仏教ではお釈迦様は現世における唯一の仏とみなされており、最高の悟りを得た仏弟子は阿羅漢と呼ばれ、仏であるお釈迦様の教えによって解脱した聖者と位置付けられていました。

大乗仏教では釈迦如来は十方(東西南北とその中間の四隅と上下)三世(過去・現在・未来)の無量の諸仏のひとつで、現在の娑婆(堪忍世界)の仏です。

釈迦如来坐像

釈迦如来坐像は、坐釈迦とも呼ばれ、臨済宗・曹洞宗などの禅宗や天台宗でご本尊として祀られます。

 

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この釈迦如来のお姿は、お釈迦様が結跏趺坐(けっかふざ)し、禅定印(ぜんじょういん)を結び、菩提樹の下で悟りを開いた時のお姿を表しています。

 

*結跏趺坐・・・足を交差させて反対の足の太ももに乗せる座り方、仏教におけるもっとも尊い座り方とされている

*禅定印・・・坐像で両手の手のひらを上にして膝上で上下に重ねた形で、仏さまが瞑想に入っていることを指す印相のこと