道場とは?~身近な仏教用語~
道場
道場と聞くと、柔道場や空手の稽古場を思い浮かべる人がほとんどだと思いますが、もともとは仏教用語でお釈迦さまが悟り(道)を開いた場所のこと、つまり聖地ブッダガヤの菩提樹の下のことをいいます。
それがいつしか場所に関係なく「仏教の修行をする場所」のことを指すようになりました。
浄土真宗では、門徒さんたちが集まって念仏を唱える場所を「道場」あるいは「念仏道場」と呼んでおり、仏教の教えを学んだ地域の有力者によって運営されていたそうですが、江戸時代の檀家制度によってすべての家が必ずどこかのお寺に所属することになり、これをきっかけに多くの道場がお寺へ移行したそうです。
現在では、仏教だけでなく武道の鍛錬の場所として使われる道場ですが、柔道にせよ、剣道にせよ技術を磨くだけでなく、その武道を通して精神を鍛錬し、人間として成長する、ということを掲げていますね。