福井仏壇について

福井仏壇とは福井県福井市・越前市・鯖江市・大野市を中心として製造される仏壇のことで、これらの地域で仏壇が製造されはじめたのは、江戸時代後期からだと推測されています。

福井仏壇の代表的な形は3尺以上の三方開きで、弓永押のもので、形式としては大阪型金仏壇との共通点もありますが、福井仏壇は支輪(ちりふた)や大戸(戸板)枠に金具を多用するのが大阪型仏壇と違い大きな特徴となっています。

また、福井仏壇は他の産地の仏壇より一回り大きいのも特徴で、150代(仏壇の大きさを表す単位)の福井型金仏壇が他の産地の金仏壇の200代に相当します。

彫刻は欄間に箔押しのものを使用し障子下腰・中腰・枠回りには白木のものを使用します。仕上げ塗りには呂色・立て塗りの他に、青貝塗り・甚目塗りなどが使われます。

材質は杉・檜・ヒバなどが使われますが、最高級のものには青森ヒバが使用されます。

 

福井仏壇の部位名称

 

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