位牌を置く場所はどこにすればよい?位牌の数が多く置く場所がなくなった時はどうすればよい?

位牌は亡くなった人の霊を祀るための牌で、表面に戒名、裏面に俗名・享年・死亡年月日を書きます。

位牌は人が亡くなった際、四十九日法要までに用意し魂入れを行った後に仏壇の中に安置します。

では位牌は仏壇の中のどこに置けばよいのでしょう?

 

位牌を置く場所

 

仏壇の中は、いくつかの棚によって区切られており、一番上の段にはご本尊様を安置します。仏壇はお寺を小型化したものであり、本来はご本尊を祀るためのものだからです。

では位牌はどこに置くのかというと、ご本尊のすぐ下の段に安置するのが一般的とされており、下の段の向かって右側に安置します。

 

 

位牌が複数ある場合は、向かって右端に一番古いご先祖さまの位牌を安置し、その左側に古い順番に並べていきます。

 

繰り出し位牌

 

先祖代々の仏壇を継承し、位牌の数が増えてしまった結果、仏壇内に置く場所が亡くなってしまったときは、繰り出し位牌を作成すれば一つにまとめることができます。

繰り出し位牌はケース型になっており、中に複数(10枚程度まで)の木の札を収納できる構造になっています。

 

 

繰り出し位牌を作成して位牌を一つにまとめる際は、1番上の札に「〇〇家先祖代々之霊位」と書き、2枚目以降に各位牌と同じ内容を一枚一枚書き写していきます。

書き写した札は命日順に並べて、一番上の札は先頭にしたまま命日の近いご先祖さまの札を前にして、命日が過ぎるごとに後ろに回してローテーションしていきます。

 

繰り出し位牌を作成した際に残った位牌はお寺や仏具店に依頼してお焚き上げしてもらいます。

繰り出し位牌は法事の際に作成を検討されることが多いので、事前に仏具店に相談されるのがよろしいかと思います。