おりん(鈴)

おりんは、仏教における梵音具(ぼんおんぐ)のひとつです。もともとは禅宗で使われていたとされていて、「チーン」と鳴らせば、その澄んだ音によって人々の邪念を払い、またその音は極楽浄土まで響き渡り仏様に聞こえると言われています。

おりんは、読経の際に開始・区切り・終了の合図として鳴らします。

鳴らす際は必ずりん棒を使用し、おりんの縁を叩いて鳴らしますが、宗派によっては内側を叩くところもあります。

鳴らし方については、むやみやたらに鳴らすものではなくどこで鳴らすかが決まっていますが、宗派やお寺ごとに違いがあるので、お寺さまに相談するのがいいと思います。

 

18金製おりん (造幣局刻印入り)

 

おりんの形状・大きさ

 

おりんは鉢状、もしくは壺状のものが一般的で大きさは、仏壇では直径が二寸三分(7cm)から五寸(15cm)程度の小型の物が用いられます。

直径が六寸(18cm)以上の大型の物は、寺院仏具として扱われ、おりんとは呼ばずに、「磬子」(『きんす』もしくは『けいす』)・「磬」・「鏧」などと呼ばれています。

 

鏧子(けいす) 出典temple.nichiren.or.jp

 

おりんは直接仏壇の上に置かずにりん台の上にりん布団を敷いて使われるのが一般的ですが、浄土真宗では決まりがあるのでご購入の際は、仏具店に相談してください。