高坏・供華などお供え台には宗派が決まっているの?
仏壇にお餅やお菓子などをお供えするためのお供え台。お供え物がメインなのであまり注目されるものではありませんが、今回はそんなお供え台の話です。
高坏
高坏(たかつき)はもともとは高い台の付いた食器のことで、高杯や高月とも書きます。縄文時代の末期に土器として一般化し、弥生時代に入ると食器の形として定着し、木製のものも使用されるようになりました。
仏具としては、浄土真宗以外の宗派で命日などの特別な日にお菓子や果物をお供えするときに使用します。
供華
浄土真宗ではお供え物を盛る際、供華(くげ)を用います。供花・供笥とも書き、高坏と同じく大切な仏事の日に使用します。
浄土真宗本願寺派では六角形の供華を使用し、真宗大谷派では八角形の供華を使用するのが正式とされています。
六角供華(浄土真宗本願寺派用)
八角供華(真宗大谷派用)
なお、仏前にお供えをするときは、お供え物を直接盛らず、懐紙を敷いてから盛るのが一般的です。