幢幡
幢幡(どうばん)
幢幡とは、寺院仏具のひとつで、飾られた竿柱に長方形の帛(はく)をたれ下げた仏堂に飾る旗の総称です。
幢と幡
「幢」は、「はたほこ」とも読み、もともと儀式や軍隊に使用していた旗の一種で、仏教において仏さまや菩薩さまの象徴として飾る旗のことです。
「幡」は仏さまの威徳を示す仏具のことで、初めは仏教教団の標章として使われていましたが、法要や説法の時に寺院の境内や仏堂に飾る荘厳具になりました。この二つの区別は必ずしも明確なものではなく、これらを仏堂で荘厳したものを「幢幡」と呼んでいます。
つまり幢幡は仏さまがここにいらっしゃるしるしとして、またその後威徳を示すために飾られているわけです。