如来の特徴・三十二相八十種好(さんじゅうにそうはちじゅうしゅごう)2

前回に続き如来の特徴、三十二相八十種好を書いていきます。

 

16.仏さまの皮膚 細薄皮相(さいはくひそう)

仏さまの皮膚は薄く塵や垢はたまりません。

 

17.仏さまの肉の付き方 七処隆満相(しちしょりゅうまんそう)

仏さまの両手足肩・頭はほどよく盛り上がり、色も美しく端正です。

 

18.仏さまの脇の下 両腋下隆満相(りょうえきかりゅうまんそう)

仏さまは脇腋の下にも肉が付いていますが、高くも深くもありません。

 

19.仏さまの上半身 上身如獅子相(じょうしんにょししそう)

仏さまの上半身は獅子のように威厳があります。

 

20.仏さまの身体の特徴 大直身相 (だいじきしんそう)

仏さまは身体がまっすぐで広大端正であります。

 

21.仏さまの肩の様子 肩円好相(けんえんこうそう)

仏さまの肩は円く豊満で、まるで一切の生き物を治めるようでもあります。

 

22.仏さまの歯の様子 (しじゅうしそう)

人の歯は32本ですが、仏さまは40本の歯があります。

 

23.仏さまの歯並び 歯斉相(しせいそう)

仏さまは歯並びが大変良く、歯と歯の隙間に1本の毛さえ入りません。

*写真は説明と無関係です

 

24.仏さまの犬歯 牙白相(げびゃくそう)

仏さまの犬歯は雪山のように白く美しく輝いています。

 

25.仏さまの頬 獅子頬相(ししきょうそう)

仏さまの頬は獅子のようであり、広く平らであります。

 

26.仏さまの味覚 味中得上味相(みちゅうとくじょうみそう)

仏さまは何を食べても最上味として味わえます。

 

27.仏さまの舌の様子 大舌相(だいぜつそう)

仏さまは舌を出せば顔を覆うほどで髪の生え際まで届きますが、口に戻ると口の中はいっぱいになりません。

 

28.仏さまの声 梵声相(ぼんじょうそう)

仏さまの声は雷のようで、清らかで遠くの者にも聞こえ、敬愛の心が起き、よくわかり、飽きません。

 

29.仏さまの目の色 真青眼相(しんしょうがんそう)

仏さまの目は青く、まるで青蓮華のようです。

 

30.仏さまのまつげ 牛眼睫相(ごげんしょうそう)

仏さまのまつげは牛の眼のように揃い乱れることがありません。

31.仏さまの盛り上がる頭頂 頂髻相(ちょうけいそう)

仏さまの頭頂は髷を結ったように盛り上がった骨があり拳を載せたようになっています。

 

32.仏さまの眉間にあるもの 白毛相(びゃくもうそう)

仏さまの眉間には1本の白い毛が右旋回し、山のようになったものがある。

 

 

八十種好の主なもの

 

仏さまの眉

仏さまの眉毛はとても長くて細く、毛の1本1本が細くて柔らかで、眉毛は三日月形で美しく紺瑠璃色です。

 

仏さまの目

仏さまの目は切れ長です。

 

仏さまの髪の毛

仏さまの髪の毛は青珠のように青く、長くて光沢があり、芳香を放っています。

螺髪は右巻きで、仏像の螺髪も全部右巻きにつくられています。

仏さまの耳

仏さまの耳は厚くて、幅広で長くて大きく、耳たぶは垂れ下がっています。これを耳朶環(じだかん)と呼んでいます。

 

 

特徴を知ったうえで、改めて仏像をみてみると新たな発見があるかもしれませんね。