夫婦位牌とは?
夫婦位牌
位牌は1人につき1つ作成されるのが一般的ですが、夫婦位牌は1つの位牌に夫婦連名で名前を入れて作成されたものをいいます。
夫婦位牌は、死後も夫婦が仲睦まじく寄り添い、あちらの世界でもご縁が続いているよ、と感じさせるもので、最近人気が出てきています。
そんな夫婦位牌を作成するにあたっての注意点を説明させていただきます。
夫婦位牌を作成する際の注意点
夫婦位牌を作成するにあたって一番の問題点は、位牌に夫婦の名前を入れるタイミングが異なることです。夫婦が同時に亡くなることはレアケースなので、先に亡くなった夫(もしくは妻)の名前を入れて、その後もう一方の人が亡くなった時にその方の名前を入れることになり、その際、仏具店などの業者に引き渡す前に僧侶にお願いして魂抜きを行う必要があります。場合によっては通常の位牌を作成するより手間や費用ががかかってしまう可能性があるので、夫婦位牌を作成する際はこのことを踏まえた上で検討する必要があります。
夫婦位牌を作成する流れ
それでは実際に夫婦位牌を作成する場合、夫婦の片側が亡くなったケースを例として流れをご説明します。
人が亡くなった際、葬儀から四十九日法要までは白木位牌(仮位牌)を用い、四十九日法要後に本位牌にするのが一般的な流れです。
ですから本位牌は四十九日法要に間に合わせるように仏具店などに注文します。
夫婦位牌の場合は、夫が亡くなった場合は位牌の表面の右側に戒名と没年月日を入れ、裏面の右側に俗名と行年を入れるのが一般的で、妻の場合は左側になります。
その後、もう片側の方が亡くなった時に、僧侶による魂抜きを行ってもらった位牌を一度、仏具店等に預けて、空けてあるスペースに名入れを行ってもらいます。
完成した夫婦位牌はを仏壇内に安置するときは、再度魂入れを行う必要があります。
もともと夫か妻の片側の位牌があり、もう片側の方が亡くなった際に夫婦位牌にまとめるといった場合は、元々ある位牌の魂抜きを行ったうえで、夫婦位牌を作成し魂入れをするという流れになります。
夫婦位牌は、良い点と悪い点をよく検討してから作成することを検討した方がいいと思います。