墓参りをするのはなぜ?

日本人はお盆やお彼岸などの季節ごとにお墓参りに行く習慣がありますが、なぜ墓参りをするのでしょうか?

子供のころからの習慣で特に理由を考えたことがある人も少なくないかもしれませんが、一番の理由は「ご先祖様に日頃の感謝を伝える」事だと思います。私たちの存在は両親がいたからであり、その両親にも両親がいてその先のご先祖様から脈々と生が受け継がれているわけです。そのことを墓参りを行うことによって再確認し、ご先祖様のことを大切に思って感謝の気持ちを伝える機会なわけです。

 

では、なぜ墓参りはお盆やお彼岸に行くことが多いのでしょうか?

 

お盆のお墓参り

 

お盆の期間中は、ご先祖様が浄土からこの世に戻ってくるとされており、お墓はあの世とこの世を繋ぐ出入り口とされています。よって墓参りをすることによってご先祖様を迎えに行くわけです。なお、ご先祖様を送り出す際にもう一度墓参りに行くのが元々の習慣でしたが、現代社会ではなかなか大変かもしれません。

 

 

お彼岸のお墓参り

 

仏教では、私たちが生きているこの世界を此岸(しがん)といいます。対して彼岸(ひがん)は「彼方の岸(かなたのきし)」の文字通り、はるか彼方向こうの岸、つまり仏さまがすんでいる極楽浄土のことをいいます。彼岸は西にあるとされており3月の春分の日と9月の秋分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので彼岸と此岸がもっとも通じやすい日になると考えられ、この時期に先祖供養を行うようになりました。なお、お彼岸の期間は、3月の「春分の日」と9月の「秋分の日」の前後3日間を合わせた7日間です。それぞれの初日を「彼岸入り」、終日を「彼岸明け」、春分の日・秋分の日を「中日(なかび・ちゅうにち)」といいます。