六字名号
六字名号とは?
六字名号(ろくじみょうごう)とは、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」の六文字のことで、「南無」とは帰依するを意味し、阿弥陀仏に帰依するという意味です。
大乗仏教の経典の一つ「観無量寿経」の「下品下生」には、「かくのごとく心を至して、声をして絶えざらしめて、十念を具足して南無阿弥陀仏と称せしむ。仏名を称するがゆえに、念念の中において八十億劫の生死の罪を除く。」とあります。
この六字は、法蔵菩薩(阿弥陀さまの修行時の名前)が大願成就して正覚を得た上での名前なので、この六字名号を唱えることによって、極楽浄土へ往生できるとされています。
浄土真宗では、南無阿弥陀仏の六字名号を仏像や絵像に限らず本尊として用いてもよいとしています。
かつては、蓮如上人が六字名号を紙や布に書いて、本尊とするように庶民に与えました。このことにより、各家庭に本尊を祀ることができるようになり、教義が広まった理由の一つといわれています。