ぼんぼり

「灯りを付けましょぼんぼりに~♪」

 

ということで、ひな祭りの歌の冒頭に出てくるぼんぼりとはどんなものか知っていますか?

 

ぼんぼりとは?

 

ぼんぼりは、蝋燭立てに長い柄を付けて、紙や布で覆った灯具のことで、コンパクトサイズの行灯と考えてもらうとわかりやすいかもしれません。

漢字では「雪洞」と書き、「せっとう」とも読みます。

ぼんぼりの語源は、「ぼんやりとはっきりしない様子」「ものが薄く透けてぼんやり見えるさま」の意味で使われており、「ぼんぼりとした灯りの灯具」=「ぼんぼり」となったとされています。

 

 

ぼんぼりと提灯のちがい

 

ぼんぼりと似た灯具として「提灯」がありますが、ぼんぼりと提灯の違いは何でしょうか?

ぼんぼりと提灯の大きな違いは、まず見た目と構造です。提灯は基本円筒形であることに対し、ひな祭りやお花見で使われるぼんぼりは六角筒のものが主流です。

また、提灯は基本ぶら下げて使用しますが、ぼんぼりは下から支えて使用します。

使用時期についても、地域差はありますが居酒屋の店先の「赤ちょうちん」など年中使用される提灯に対し、ぼんぼりは雛祭りなどの一定の時期でしか使用されません。

 

浅草寺雷門の提灯

 

春のお花見の季節には桜の花だけでなく、それを美しく照らすぼんぼりに注目してみても面白いかもしれませんね。