極楽浄土とは?天国とどう違うの?【浄土真宗】

極楽浄土とは?

 

浄土宗や浄土真宗などの浄土系の宗派では、「人は亡くなると極楽浄土に行く」とされています。

浄土とは、仏教において一切の煩悩やけがれの無い、仏さまや菩薩さまが住む清浄な国土のことで、さまざまな種類の浄土があり、その中で阿弥陀如来のいる浄土のことを「極楽浄土」または「西方極楽浄土」といいます。

 

 

極楽浄土については、「浄土三部経」の中の「仏説阿弥陀経」の中に詳しく説かれていおり、はるかかなた昔に阿弥陀さまが悟りを開いたのちに西方十万億仏土の彼方に浄土を作られて、現在もこの極楽浄土で人々をすくために説法をしています。

極楽浄土という考え方は、お釈迦さまが生きているころにはなかった考え方ですが、中国の天台宗の教えの中で浄土という考えが広まったことをきっかけに日本にも持ち込まれて広がっていきます。

「浄土」の考えでは、この世を含め六道は穢れた世界でることに対し、浄土は悟りを開いた者だけが到達できる世界で、西方十万億仏土の彼方とは単にはるか遠い場所という意味ではなく、煩悩にとらわれているうちは、決して到達できない世界とされています。

よって極楽浄土に到達できた者は、六道輪廻からも解脱できるとされています。

 

 

極楽浄土はどんな場所

 

極楽浄土に行く人は、今わの際に枕元に阿弥陀如来が迎えに来て極楽浄土まで導いてくれるといいます。

では、極楽浄土とはいったいどんな場所なのでしょうか?

「仏説阿弥陀経」によると、極楽浄土は、

黄金の大地でできており、木々は四宝が埋め尽くされた柵や網で囲まれて木自体にも無数の宝が装飾されていて、常に清浄に輝いています。。

七宝の池には「八功徳水」という清らかな水が流れ込んで、池の底には金沙が敷き詰められていて四色の蓮華の花が咲き誇っています。

 

 

とても過ごしやすい気候で、天からは華の雨が降り、素晴らしい音楽が流れてきます。

またそこに住む人も素晴らしく、一切のストレスや苦痛を感じない世界になっています。

しかし、これらは極楽浄土にたどり着いた者をもてなすためではなく、あらゆるストレスを取り除かれた状態で仏さまになるための修行に集中せよ、という阿弥陀さまの配慮であり、極楽浄土とは阿弥陀さまが集中して修行できるように用意してくださった世界なのです。

私たちも亡くなった後に極楽浄土に連れて行ってもらえるよう日々精進しなければなりませんね。

 

ちなみに極楽浄土と天国は混同されがちな言葉なのですが、天国はキリスト教の価値観であり、極楽浄土とは全く関係のないものです。