三十三間堂で約80年ぶりに配置換え

1001体の千手観音像で有名な京都の三十三間堂で約80年ぶりに国宝の風神・雷神像と二十八部衆像の配置換えが行われたそうです。

三十三間堂では、中央の千手観音坐像の周りに二十八部衆像のうち4体が、1001体の千手観音立像の前に、他の二十八部衆像と風神・雷神像が並んでいます。

今回の変更では鎌倉時代の版画やこれまでの学術研究に基づき、拝観者から見て左端にあった風神像、右端にあった雷神像を入れ替えたほか、千手観音坐像の周囲の毘沙門天(びしゃもんてん)を梵天(ぼんてん)に換えるなど、創建当時に近づけたとのこと。

 

 

ところで、仏像の配置はどのように決めるのでしょう?

仏さまの配置を考える方法として、密教に曼荼羅という考え方があります。それぞれの仏さまにはそれぞれの世界がありその集合体が全宇宙というものです。

 

 

 

 

そしてこれを具現化しようとしたのが弘法大師・空海で京都の東寺の講堂に表現された立体曼荼羅です。

 

 

それにしても、仏像の配置を決めるのって相当難しそうです。仏さまに対するそれぞれの解釈があり、相当もめたのではないでしょうかね。