仏壇にご飯をお供えする意味、ご飯をお供えするタイミングや回数、下げるタイミングは?
仏壇に毎朝ご飯をお供えするのはなぜでしょうか?
仏教でお供えするご飯は、飲食(おんじき)・仏飯(ぶっぱん)などと呼ばれ、灯・華・香と並んで仏さまへの感謝の気持ちを示す大切なお供えとされています。
ご飯をお供えするタイミング
では、ご飯をお供えするタイミングや回数などはどうすればいいのでしょう?
仏教の基本的な考え方では、感謝の気持ちを込めて炊き立てのご飯を真っ先に仏さまに召し上がっていただきます。ですからご飯が炊きあがったら、まずは仏さまにお供えしましょう。
タイミングや回数に関しては明確な決まりはありませんが、毎朝一回がもっとも一般的です。
お供えするご飯の盛り方
お供えするご飯は、浄土真宗以外の宗派に関しては特に決まったルールはないので飯椀に山盛りに盛り付けて仏さまにたくさん召し上がっていただきましょう。
浄土真宗については、
浄土真宗本願寺派では、蓮莟(れんがん)形といって蓮のつぼみの形に盛り付けます。
具体的には仏飯器にご飯を小高く盛った後に、しゃもじで蓮のつぼみの形に整えます。
真宗大谷派では、蓮実(れんじつ)形といい、蓮の実の形に盛り付けます。
しゃもじではできないので、盛糟(もっそう)という専用の仏器を使用します。
ご飯を下げるタイミング
お供えしたご飯を下げるタイミングについても明確に決まっているわけではありませんが、湯気が出ている間はお供えし、湯気がなくなったら下げても問題ありません。また昔の戒律では午後は食事はしてはいけないという決まりがあったので、遅くとも午前中に下げることが望ましいとされています。
とはいえ、大切なご飯を無駄にすることはないので「お下げ」として冷めて固くなる前に家族でいただくのが一番良い方法だと思います。