本金箔
金箔
仏教において仏さまの世界は光明に照らされ金色に輝くとされており、仏像や仏壇などさまざまな仏具で金箔が使用されています。
金箔とは金を微量の銀や銅とともに金槌で叩いてごく薄く伸ばし、箔状態にしたもので、紀元前1200年頃にエジプトで製造が始まったと考えられています。
本来の意味での金箔は金のみを使用して作った「純金箔」のことをいい、ここでいう金箔は銀や銅を合金している「本金箔」のことをいいます。
金箔の作り方
金箔は澄屋(ずみや)と箔屋(はくや)が分業で製造します。
まず、澄屋が「延金(のべきん)」といわれる工程で、坩堝の中で金と微量の銀、銅を1300度に熱して合金を作り、出来た金合金を圧延機で100分の3ミリメートルまで延ばし、6センチメートル角に切ります。
その後延金をさらに打ち延ばし1000分の3ミリメートルにし、20センチメートル角に裁断します。ここでできたものは上澄(うわずみ)と呼ばれ箔屋に送られます。
箔屋では、上澄みを10000分の2から3ミリメートルにまで叩いて伸ばし金箔が完成します。
ちなみに日本の金箔生産量は、石川県金沢市が99%を占めています。
金箔の合金比率
金箔の種類は金・銀・銅の含有率によって種類が分けられています。
種類 | |||
五毛色というのは、あまり仏壇に使われることなく、
高級品には金箔として純度が高く良質の一号色を使います。