供養とは
供養(くよう)とは、仏さまや菩薩さまに対し、心を込めてお香・華・明かり・食べ物などを捧げることいいます。もちろん僧侶を呼んで行う法要も供養のひとつです。
日本では死者や祖先に対する「追善供養」のことを供養ということが多く、ここから派生して亡くなった人への対応全般を広く供養ということもあります。
また、人間だけでなく、ペットなどの動物に対する供養や、人形供養のように生き物でないものに対する供養もあります。
追善供養
追善供養は亡くなった人に対して行う供養のことで、供物を捧げることによって先祖に功徳を送ることです
四十九日や一周忌などいわゆる十三仏事の法要から毎日のお仏前のご飯やお水の交換まで広い意味ではすべて追善供養に当てはまります。
卒塔婆(そとば)供養
卒塔婆とは、墓地に立ち並ぶ1~2mの細長い木の板のことでお盆、お彼岸、命日などで墓地での供養で使用します。
卒塔婆の語源はサンスクリット語のストゥーパでインドにおける仏塔のことです。
これが日本では五重塔から卒塔婆に変化して今に至っています。
卒塔婆は先端を塔の形にし、板の先端から仏教の宇宙観を表す五大要素である空・風・火・水・地をシンボル化した宝珠・半円・三角・円・方形を表しています。
表側の五大要素の下に戒名を、裏側に起塔日、施主名などを書き入れます。
永代供養
永代供養とは、菩提寺に長年お布施を行ってきた檀家や施主に対して、菩提寺がお盆や彼岸、命日などに読経をすることで、施主が亡くなったり子孫が途絶えても菩提寺の代々の住職が読経を続けるので「永代」といいます。
生前供養
自分が生きている間に自分の死後の供養を行うことを逆修(ぎゃくしゅ)といい、平安時代からすでに行われていたそうです。
逆修は死後に行う追善供養の7倍効果があるといわれており、1年間で三十三回忌までの十三佛事を自ら行います。(毎月1回、11月に2回行う)
逆修は自分の死後に追善供養を行う人がいない場合などに大変心強い供養方法だといえます。