修正会(しゅしょうえ)=1月の仏事
お正月に初詣で神社にお参りに行くことは日本人にとって恒例行事となっていますが、お寺では修正会という法会が行われています。
修正会(しゅしょうえ)
修正会(しゅしょうえ)とは仏教の寺院において毎年1月に行われる法要のことで、新たな年を迎えて前年のことを振り返り、仏前で身を正し自分自身を見つめなおすものです。
基本的には7日間ですが宗派や寺院によって期間の違いはあります。
修正会はもともと奈良時代から行われていた悔過会(けかえ)が始まりとされており、悔過とは仏教において三宝に対して自分が犯した過ちを悔い改めることです。
三宝とは仏教を構成する三つの重要な要素のことで
仏・・・悟りを開いた人
法・・・仏の教え
僧・・・仏の教えに従い悟りを目指す人
のことです。
悔過は過ちを懺悔することによって罪が消えるという思想で、悔過会はもともとその年の安穏豊楽を祈願する呪的な法会でしたが、平安時代くらいから旧年の罪を仏に懺悔し、新年の国家安泰や五穀豊穣を祈願する法会となっていきました。
1月=「正月」は正す月。間違いを正し自分自身を養う機会であり、また「一年の計は元旦にあり」という言葉もあります。
初詣はぜひお寺へ行ってみてください。そして前年の反省をし、新年の決意をしてみてはいかがでしょうか。
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