須弥壇(しゅみだん)とは?
須弥壇って何ですか?
仏教の世界観では、須弥山の頂上には帝釈天をはじめとするいろいろな神様が住む世界があるとされています。
ゆえに須弥壇の上は神の領域とされていて、壇の上に直接仏さまを安置する場合と、厨子や宮殿(くうでん)を設置してその中に仏像を安置する場合があります。
須弥壇は、仏壇とどう違うのですか?
もともと仏壇とは須弥壇のことでしたが、中世になって寺院仏堂の仏壇を「須弥壇」と呼び、家の中に仏さまを祀る厨子を単に「仏壇」というようになりました。
そのような経緯で現在も家庭用の仏壇の中で仏さまを祀る壇は、須弥壇と呼ばれています。