三角打敷について

質問者

三角打敷について教えてください

エノモト

打敷は寺院や仏壇の前卓に挟む敷物で、荘厳具の一種です。

元々は、お釈迦様が座る高座の上に敷かれていたもので、のちに仏像の前の卓の上に敷かれるようになったとされています。打ち敷の「打」には「張る」という意味があり、卓上に張り敷くという意味があります。

打敷には三角打敷と四角打敷があり、浄土真宗で使用されるのが三角打敷で、仏壇の前机に挟み込んで使用します。

打ち敷は法事やお彼岸、お正月などの仏事で使用しますので、平時では使用しません。

コバヤシ

なるほど。では、打敷を購入する際のサイズの測り方を教えてください。

打ち敷の大きさには「代」という単位が使用されています。

大きさを測る際は、下の赤い部分の長さを測ります。

 

写真の打敷はの大きさは、50代で約29cmです。

ところで「代」という単位は、あまり聞いたことがないですね。

これは掛け軸の大きさの単位に由来しています。

浄土真宗では本尊として本山から掛け軸を受けるのですが、30文で頂ける掛け軸を「30代」、50文で頂ける掛け軸を「50代」と言ったことからです。

これが、50代の掛け軸が入る仏壇=50代の仏壇→50代の仏壇の幅の打敷=50代の打敷となったわけです。