華瓶・花立て・線香立てなどの真鍮製仏具のお手入れ 質問者 仏壇の中の線香立てや花立ての汚れが目立つようになってきましたが、お手入れはどうすればいいですか? エノモト 花立て・華瓶(けびょう)・線香立てなどの仏具に使用されている「真鍮」という素材は、銅と亜鉛の合金のことで、金より少し控えめで美しい黄色の輝きを放ちます。 真鍮は空気中では表面が徐々に酸化し酸化銅の被膜におおわれて黒く変色してしまいます。そこで表面を磨いて定期的にお手入れをしてあげることで本来の輝きを取り戻します。 真鍮製の仏具のお手入れで良く使用されているものが「テガール」という液体状のものです。使用方法は、約30倍に希釈したテガールの溶液に仏具を浸し5分ほど待ちます。これだけで簡単な汚れは落ちてしまうので、あとは柔らかい布等で拭いて水分をよく拭きとって乾燥させてください。仏具の細かい溝など汚れの落ちにくい部分についてはブラシで軽くこすって汚れを落としてください。 乾燥させた仏具は、仕上げとして「アルボン」や「ピカール」などの研磨剤入りの真鍮磨きで表面を磨いてあげてください。もとの美しい輝きを取り戻しますよ! ただし、黒塗りの仏具や金メッキを施した仏具には使用はできませんので注意してください。 前の記事を見る 次の記事を見る