曹洞宗の念珠(数珠)にはなぜ金属のリングが付いている?
曹洞宗の念珠
曹洞宗の本式数珠は輪の部分に主珠を108珠・親珠を2珠・四天珠を4珠使用します。
珠の配置は、親珠→主珠1→四天珠1→主珠18→四天珠1→主珠18→親珠1→主珠18→四天珠1→主珠18→四天珠1→主珠18で一周して輪となります。
房は片方の親珠にのみ「ボサ」とともについており、房が付いている親珠の方が付いていない親珠より少し大きくなっています。
百八環金
そして、曹洞宗のお念珠には「百八環金」といわれる金属製のリングが通してあります。
なぜ百八環金が付いているのかという理由については、実はいまだにはっきり分かっていません。なぜなら百八環金の由来について書いた文献が全く残っていないからです。
なので、お寺のご住職に話を聞いたり、色々調べていくつか説があったので紹介しますが、あくまで参考程度にしておいてください。
1.数珠の形が同じ禅宗の臨済宗と似ているので、区別するためについている。
2.環が禅宗の祖である「達磨大師」を表している。
3. 僧侶が旅をする際、行き倒れた時の弔い賃として貴金属の環を通していた。
4.環=「和」で人の和を象徴している。
聞けばどれも納得してしまいそうなものばかりですが、この謎?がいつか判明する日が来るのでしょうか。