大阪仏壇について

大阪仏壇とは大阪市とその周辺地域で作られる金仏壇のことで、1982年に通産大臣(現経済産業省)から伝統工芸品の指定を受けました。

15世紀後半に蓮如上人が大阪に石山本願寺を創建し、摂津・河内・和泉の地域で精力的な布教活動を行いましたが、大阪で塗り仏壇が発祥したのもこの頃とされています。

江戸時代に入り大阪は幕府の直轄領となって商都として栄えましたが、商人はその財力で豪華な仏壇を購入しました。当時仏壇の製造の本場は京都でしたが、京都で買わずに大阪の職人に造らせたのが始まりです。

 

大阪仏壇の特徴

 

大阪仏壇の特徴は、

1.大阪欄間で知られている掘り起こし技法を多用

2.文様を浮き立たせる蒔絵技法

3.独特の研磨を行う塗り技法

4.繧繝技法

5.表金具に大阪独特の青宣徳のものを使用

6.表金具を宗派によって変える

7.法華壇がある

8.立て塗り仕上げに並立・中立・上立、呂色仕上げに戸呂・前呂・総呂といった区別がある

9.ほぞ組仏壇のことを「解け」、ほぞ組でない仏壇を「箱」といい、上箱・箱解・本解といった区分がある。

 

といったものがあげられます。

 

大阪仏壇の部位名称

 

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