仏前結婚式（仏前式）のススメ

日本で結婚式といえば教会式や神前式が主流であり、仏教式で行われる仏前式を行う人は、結婚式を行う人全体の１％にも満たないのが現状だそうです。

仏前結婚式

仏前結婚式とは、文字通り仏教式で行われる結婚式のことです。

仏前結婚式は仏さまと自分たちのご先祖様に結婚を報告するという意味があり、基本的には自分の菩提寺で行うことになりますが、最近ではお寺によっては檀信徒でなくとも結婚式を挙げることができるところもあります。

仏教における結婚とは因縁で結びついた人の縁のことで、仏さまの導きで出会い縁を結ぶという事は、来世での縁も結ばれるという事です。つまり生まれる前からの二人の縁が仏さまの導きにより出会い、また来世でも一緒になるというのが仏教における結婚の考え方です。

そのため、このありがたいご縁を仏さまとご先祖様にご報告する、というのが仏前結婚式の最大の意義で、仏前結婚式ではこのご縁と来世での結びつきそして仏さまとご先祖様への感謝の気持ちを感じることのできる結婚式なのです。

教会式の結婚の誓いとして「死がふたりを分かつまで」というのがありますが、生まれ変わってもまたご縁があるなんて、非常に重みのある考えですね。

仏前結婚式は、宗派によって細かい違いがあるので大きな流れだけを紹介します。

新郎新婦が媒酌人に付き添われて本堂に入場します。

結婚式を執り行う司婚者である僧侶が入場します。

僧侶が焼香後に、結婚式を行うことを報告します。

僧侶が、新郎新婦それぞれに念珠を授けます。最近ではこの後に指輪交換を行うことも。

新郎新婦が仏さまに対して誓いの言葉を読み上げます。

左手に念珠を持ったまま、右手で焼香を行います。新郎→新婦の順番に行い参列者もそれに続きます。

新郎新婦が三三九度の盃を交わします。そのあと親族が固めの盃を交わします。

司婚者の僧侶が、仏教の教えについて話をされます。

僧侶→新郎新婦→媒酌人→参列者の順で退場します。

結婚式のご予定がある方は、仏前結婚式も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか？