万成石とは?

万成石とは?

 

万成石とは、岡山県岡山市北区万成で採掘される石のことで、通称「桜御影」と呼ばれており桜色がかった色をしています。

万成石は、その優美な美しさから石原裕次郎、吉田茂、小渕恵三など著名人のお墓や明治神宮、銀座和光の外壁などの建築物にも使用されています。

 

  銀座和光

 

 

万成石の歴史

 

万成石は江戸時代後期・天保年間(1830年~1843年)に採掘がはじまったとされていますが当初は自家用のみで、本格的な採掘がはじまったのは明治時代に入ってからになります。昭和末期から平成初期頃には採石業者は9社11丁場とありましたが、現在採石している会社は、2社2丁場となっていますが、採掘量は以前と変わらず、年間20000才以上も容易に採掘・出荷でき、長期に渡って安定した供給が見込めるとされています。

 

万成石の特徴

 

万成石は淡紅色のカリ長石、白色の斜長石や石英、黒色の黒雲母等で構成された花崗岩で、正式には角閃石黒雲母花崗岩と呼ばれ、中世代白亜紀末に冷却固結して生じた岩石です。

万成石はその桜色の見た目から柔かそうな色のイメージですが、その結晶質は粗粒など粒状の極めて堅固なもので、美しい淡紅色をしていて艶が良く出ます。 国産材の中でも、とても堅固で吸水率の低い石材で、風化に強く高級感を生み出す石材としてブランド化されています。