仏壇の中に遺影を飾ってもよい？

仏壇の中に遺影を飾ってはいけない？

お客様からよく聞かれる質問のひとつに、「仏壇に故人の遺影を飾っても良いのか？」というものがあります。

結論から言えば、仏壇はお寺を模したものであり、仏さまを祀る場所なので遺影を飾る必要はありません。故人はみな仏さまに成るので、位牌なり法名軸がそれに当たるわけです。

とはいえ故人をしのぶ気持ちは大変理解できます。

お写真を飾るのであれば仏壇の中ではなく、仏壇の前に机を用意するか部屋の鴨居に掛けるのが良いかと思います。

遺影を飾る際は仏壇の上方は避ける、といわれていますが、これについては神道で神棚を祀り方と混同して行われるようになったとされています。

神棚を祀る際に神棚の上に「天」や「雲」などと書かれた紙を貼り、この上には何も無いことを示す作法があります。この考えが仏壇を置く際にも取り入れられて、「仏壇の上には何も置かない」となったようです。

ですから仏教の考えにおいて仏壇の上に遺影を飾ることは全く問題ないのですが、もし気になるのであれば仏壇の上を避けて飾ればよいかと思います。