初詣 お寺と神社の作法の違い・参拝の方法
初詣
初詣とは、年が明けてから初めて神社やお寺にお参りし、1年間の感謝を捧げ、新年の無事と平安を祈願したりする行事です。
初詣は、おそらく日本人が一年で一番寺社仏閣に訪れるイベントで、普段はお寺や神社に行かない人も初詣だけはお参りするという人はたくさんいるかと思います。
お寺か神社どちらに行けばよい?
ところで、初詣は神社とお寺のどちらに行けばいいのでしょうか?
神社は神道であり神様を、お寺は仏教であり仏さまを信仰の対象としています。
しかし、このようにはっきりと神様と仏さまを区別するようになったのは明治政府による「神仏分離令」が施行されてからで、明治以前の日本では神仏習合(しんぶつしゅうごう)といって、神様と仏さまは区別されることなく信仰の対象とする考え方が定着しており、神社の中に仏さまが祀られていたり(神宮寺)、逆にお寺に神様が祀られていたりしました。
なので、信仰上の理由がない限りどちらにお参りしても問題ないといえます。
初詣(参拝)の作法
神社やお寺にお参りする際は、正しい作法がありますのでしっかりと身に着けておきましょう。
神社の場合
鳥居をくぐる前に一礼する
↓
手水舎(ちょうずや・てみずや)で手を清め、口をすすぐ
↓
本殿の前で軽く一礼する
↓
鈴を鳴らし、お賽銭を入れる
↓
2回深くお辞儀をする(二礼)
↓
2回手を打つ(二拍手)
↓
合掌し、お祈りする
↓
1回深くお辞儀する(一礼)
↓
鳥居を出る前に軽く一礼する
が簡単な流れです。いわゆる二礼二拍手一礼というヤツですね。
手水舎での作法は、
ひしゃくを右手に持って水を汲み、左手を洗う
↓
ひしゃくを左手に持ち代えて右手を洗う
↓
もう一度ひしゃくを右手に持ち代え、ひしゃくの水を左手にためてその水で口をすすぐ(ひしゃくの水を直接に口に入れるのは×、また口に含んだ水を飲むのも×)
↓
左手をもう一度洗う
↓
ひしゃくを縦にして、ひしゃくの柄の部分に水が流れるようにしてひしゃくを洗います。
お寺の場合
山門の前で一礼する
↓
本堂の前で軽く一礼し、鐘を鳴らす
↓
お賽銭を入れる
↓
合掌し、お祈りする
↓
軽く一礼する
↓
山門を出る前に軽く一礼する。
注意点としては、合掌をするときに手を叩かないようにしましょう。
神社よりはシンプルかと思います。
初詣の際は正しい作法を身に着けてお参りを行い、新たな年のスタートを切ってご利益にあずかれればいいですね。