遺品整理と形見分け

身内が亡くなった際、葬儀などの法事が終わってひと段落付くとやらなければならないことの一つが、遺品の整理と形見分けです。

遺品とは、亡くなった人が生前に使用していたもので、衣類や日用品からパソコン・デジカメなどの電気製品、家具や車などのあらゆるものをいいます。

 

遺品整理の方法

 

遺品には亡くなった人との思い出が詰まっており、遺品整理はとても精神的に苦痛な作業ですが、いつまでも放置しておくわけにはいきません。無理に急ぐ必要はないですが、心に少し余裕がでてきたらはじめましょう。

 

遺品整理は遺族が行う場合と業者に依頼する場合があります。遺族自身で行う場合はまず、残すものと処分するものに仕訳しましょう。貴重品や形見になるものは大切に保管し、家電製品などは引き取り手を探すかリサイクルショップへ持ち込む、あるいは見積もりに来てもらえるところもあります。処分するものは各地域の分別ルールに従って処分しましょう。

 

 

 

形見分け

 

形見分けは、故人の思い出の品をを遺族や親しい人たちに送り、亡くなった人の思い出を共有し、偲ぶために行います。形見分けには明確なルールはありませんが、宗教などによってある程度目安になる時期があります。仏教では、忌明けである四十九日法要を終えてから、神式では五十日祭後、キリスト教では形見分けの風習はありませんが、1カ月後の追悼ミサの後に思い出の品を渡してもよいでしょう。

また、以前は目上の方へ形見分けすることは失礼だと避けられていましたが、今では故人にゆかりのある方ならどなたでも、思い出の品を受け取ることができるようになりました。ただし、目上の方へ差し上げるのは、希望があった場合にしておいたほうがいいでしょう。

 

 

仏壇の整理

 

仏壇の場合、家に置くスペースがないということで、処分せざる得ないといった方が最近増えています。

仏壇の処分を行う場合は、処分の前に魂抜きを行います。仏壇には故人の魂が宿っており、魂抜きを行うことで仏壇としての役目を終えます。

くわしくは仏壇店にお尋ねください。

なお、弊社では引き取った仏壇は「お焚き上げ」をして、供養しています。