報恩講(ほうおんこう)とは?
報恩講とは?
報恩講(ほうおんこう)とは、浄土真宗の宗祖とされる親鸞聖人の命日(11月28日)を最終日として1週間前後、親鸞聖人に対する報恩謝徳のために営まれる法要のことで、お取越、お引上、ほんこさんなど様々な呼び方があります。
報恩講の日程
報恩講は、真宗大谷派(お東)が11月21日から28日で、浄土真宗本願寺派(お西)が1月9日から16日にかけて行われますが、これは旧暦の日付のまま新暦の日付で行われるのと、新暦に換算した日付で行われるという違いです。
報恩講の起源
報恩講の起源は、本願寺三世の覚如(かくにょ)上人が親鸞聖人の三十三回忌に『報恩講式』をまとめたことといわれており、浄土真宗の僧侶や門徒にとって、年中行事のなかでも最も重要な法要とされています。
各宗派の本山で行われる法要は御正忌法要と呼ばれ親鸞聖人の命日を結願(最終日)として約1週間にわたって行われますが、命日法要に期間が設けられているのは、すべての僧侶や門徒が御正忌報恩講期間中に本山に参拝することが慣わしとされているからです。
報恩講の様子 写真:真宗大谷派東本願寺
報恩講は、文字通り「恩に報いる講(集まり)」です。
日頃いろんな人から受けた恩に報いる機会であり、浄土真宗にとっては自分たちに救いの手を差し伸べてくれる阿弥陀様の教えをすすめてくれた親鸞聖人の恩に報いる機会です。
そのことについて語り合い、改めて自分たちが感謝と報恩の心によって生かされているのだと気づかされる場であり、浄土真宗にとって最も重要な法要なわけですね。