授戒とは?仏弟子として生きるための戒め

授戒

 

授戒(じゅかい)とは、文字通り「戒めを授ける」という意味で、仏門に入る者に仏弟子として生きるための戒律を授けることです。

戒律の内容はお釈迦さまから伝えられたもので、「殺さない」「盗まない」などの人間が生活していく上で正しく生きていくための基本的な事ばかりで構成されています。

 

授戒会

 

この戒律を戒師(戒律を授ける僧侶)から授かる儀式が授戒会(じゅかいえ)で、授戒を受けると戒名が付きます。

生きているうちに授戒会に出ると戒名を受けることができますが、多くの人は亡くなった際、葬儀の時に授戒を受け戒名を授かることになります。

仏弟子が守らなければならない戒は、出家する人と一般の檀信徒や宗派によって少しずつ解釈の違うものはありますが、一般の檀信徒が守らなければならない戒は、どれも人が正しく生きるための基本的なものばかりです。

また、戒名や法名は仏弟子としての名前という意味で葬儀のために付けてもらうものではなく、自分の菩提寺や宗派に帰依しているという意味を持つものです。

ですから、信仰している宗派や菩提寺がある方は、生前に授戒を受けて戒名をいただくということを一度考えてみることで、仏弟子としての生き方を考える機会になるかもしれません。