そもそも宗教って何?

宗教って何?

 

人間が生活していくうえで心に深く根付いている宗教ですが、そもそも宗教とは何なのでしょう?

広辞苑の解説によると、

「神または、なんらかの超越的な絶対者、あるいは卑俗なものから分離され禁忌された神聖なものに関する信仰、行事。又それらの関連的体系。帰依者は、精神的な共同社会(教団)を営む。原始宗教、民族宗教、世界宗教(仏教、キリスト教、イスラム教)他、多種多様の宗教がある。」

とあります。

つまり人間や自然の力を超えた存在(=神や仏など)を中心とする考え方を体系化したもので、その体系に基づいて教義・儀礼・施設などを備えた社会集団のことです。

宗教の起源

 

では宗教はどのようにして発生したのでしょうか?

科学が発達していないはるか昔、人間が合理的に説明できないものを何とか説明するために宗教的な考え方が出てきたと考えられています。発生当初の宗教は呪術的性格を帯びたものであったことが考古学などの成果からも明らかであり、「原始宗教」と呼ばれています。

日本においても古くから精霊信仰があり、すべてのものには精霊が宿っていると考えられてきました。

時に自然は生き物の営みを簡単に破壊する強い力を持っています

地震・台風・大雨・雷・火山の噴火などの天変地異に対し畏怖の念を覚え、そこには人知の及ばない何かがあると考えこれらを敬うことでこの強大な力が自分を守ってくれると思うようになりました。

 

宗教の発展

 

このような信仰は世界各地でありましたが、やがて社会が発達し人々の群れが部族→民族→国家と発展していくと、生きていく上での悩みや問題も個人的なことから部族や民族・国家の問題と大きく複雑になり個人を超越したものが神というかたちでまとめられていきます。口頭で継承されていたものがきちんとした教義として文字に記され、設備や儀式も備わっていくものがあらわれます。

それら各地であった様々な宗教の中で飛躍的に発展したのが、現在三大宗教と呼ばれる

「仏教」「キリスト教」「イスラム教」です。

 

今後、このコラムではこの中の仏教についていろいろと書き記していきたいと思います。