機嫌~身近な仏教用語~

機嫌(きげん)

 

機嫌をうかがう、ごきげんよう、ご機嫌ななめ、などのように機嫌という言葉は人の気分を表す言葉として使用されていますが、もともと「機嫌」は「譏嫌」と書く仏教用語で、譏り(そしり)嫌う(きらう)という意味です。

 

 

僧侶はお布施で生活しており、衣食住などで贅沢をすることは、ひんしゅくを買うことでした。もし、お布施で贅沢三昧するような僧侶がいたら、仏教の危機になることさえあります。

そこで譏嫌戒という戒律が作られました。金銀を貯蓄しない・贅沢をしないなど、僧侶が仏道に励むことができるように、また一般の人から譏り嫌われないように、という配慮から生まれました。つまり、人が嫌がることをしないでおこうということですね。

 

これが、現在の相手の顔色をうかがう意味の機嫌に変化していきましたが、本来の機嫌は人の嫌がることをしないように自分を律し、つつましく生きようという意味なのです。