密教

密教

 

密教とは、秘密仏教の略称で、言葉の通り「秘密の教え」のことを意味します。

日本における密教といえば、弘法大師・空海が開いた真言宗(東密)や、密教を導入した天台宗での台密が代表的なものです。

弘法大師は、「密教」に対してそれまでの仏教を「顕教」と呼んで対比しました。

経典などの文字によってすべての教えが信者に開かれている顕教に対し、仏教には「文字にできない秘密の教え」があり、その教えをお釈迦さまから直接受けた人たちが、長きにわたって伝え続けてきた「真理」を受け継いだものが「密教」であるとしました。

密教において秘密の教えや儀式は、非公開で信者だけが教団内で修行を行って受け継がれていきます。外部から見ると非常に神秘主義的な印象を受けますが、宗教体験には多かれ少なかれ神秘的な側面があり、それらの体験を通して「仏教の真理」を体得するというのが、密教の真髄でもあります。

 

三密加持

 

三密加持とは、密教で行われるすべての儀礼の基本で、密教の真理を体得しようとする人なら必ず知る必要がある考えです。

三密(さんみつ)とは、身密(しんみつ)・口密(くみつ)・意密(いみつ)のことをいい、

 

身密・・・手で印を結ぶこと

 

口密・・・口に真言を唱えること

 

意密・・・心にご本尊様の姿を思うこと

 

で、この3つが完璧にできたとき、ご本尊様と同一になることができ、「即身成仏」の悟りを開くことができるとされています。そしてこれを達成することを、「加持(かじ)」といいます。

つまり、仏さまと完全に一体化し悟りを開くことが密教の真髄なわけです。